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数学の勉強が世の中に出たあと役に立たないと嘆く前に。

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世の中が少しだけ数学ブームになっても、そうでなくても、数学なんて社会(世の中)にでたら意味ないじゃないかと言い出す人は一定数存在する。
 
「そんなことないですよ!」
と否定する人たちも多いんだけど、そんな人たちは往々にしてビッグデータの解析やAI技術において数学は使われていて、世の中の発展に寄与していると胸をはる。
 
間違いじゃないんだけど、意味ないと嘆く人は日々の営業活動や手元の事務作業においてその効力を感じれないし、そもそも数式を目にすることがなかったりするから、自分の仕事には肝けないという思いから否定的になるわけで、そんな人に深層学習だなんだと説いても意味はない。
 
でもそんな人でも、Excelを使って作業をすることはそれなりにあって、そこでは実は数学が効率を生んだりすることがある。
 
何かのデータを整理しているとしよう。
Aさん、Bさん、Cさん、・・・、Zさんがいて、それぞれに1から3のグループが割り当ててある。
各グループに、それぞれ固有のコードをあてていきたい。
1 → 123
2 → 456
3 → 789
といった具合だ。
 
こういった場面でよくあるのが、Vlookupを使う方法。別のシートに
1  123
2  456
3  789
と2列書いておいて、グループ番号からVlookupでコードを添えていく。
(Vlookupって?という人はググってね)
 
まーこれはこれでいいんだけど、Vlookupって同時多発テロみたいのがたまに起きる関数で、
参照元がなにかの理由でいなくなったりすると、「#REF!」なんて文字に一斉に置き換わったりして、
面倒を引き起こしがちだし、たくさん使うと計算重いしで、評判はよろしくない。
 
そんなとき。数学的に考えてみる。アプローチはいくつかあるけど、連立方程式ライクにいくと、
1 → 123
2 → 456
3 → 789
のとこで、「→」を「代入すると」と解釈すると、
$f(1)=123$
$f(2)=456$
$f(3)=789$
となる関数$f(x)$をみつければいい。3つ代入しているので、
$f(x)=ax^2 bx +c$
に代入して、式を得るってやってもいいけど、手の運動が面倒だ。
 
それぞれ代入して、欲しい値が出てくるような関数であればいいわけだから、
$f(x)=123(x-2)(x-3) \times \frac{1}{2}+456(x-1)(x-3)\times (-1) + 789(x-1)(x-2)\times \frac{1}{2}$
とすれば目的は達成される。
 
ここから計算しようとすると面倒だけど、
そこはこのままExcelにいれて、Excelに計算させればいい。
 
こうすればVlookを使わない分、参照エラーの可能性も下がるし、速度も遅くない。
 
結局、どの知識も似たようなものだけど、持ってるだけで自然と効力を発揮するものは少なくて、
せっかく知っているんだから使おうと思うと、こんな場面で活用できたりする。
 
些細な例ではあるけど、やっぱり知識は受け身じゃなくて、道具として使うべきだ。
 
"Knowledge is power, France is bacon"

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