数学が好きなサラリーマンのブログ

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数とモラルとリバティ

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気づいたら10連休。
ずいぶんと久々な更新になってしまった。そして平成最後のブログ更新。言い訳を少しばかりさせていただくと、年度マタギの業務が忙しかった。センターの解説すらままならなかった。んー。令和になったらまた頑張ろう。ということでまずこの10連休は何回かは更新を試みる予定だ。


実はそんなこんなしている間に、Gemini PDAという端末を手に入れた。例えば、電車の中でブログを更新するにも、フリック入力LATEX使いながら数式を入力していくことはとっても億劫で、少しでも楽ができるかなと思って、次の新作が見えていることは知りつつも手を出してみた。


そしたら僕の中では意外な効能があって、動画が見やすい事に気づいた。Netflixが捗るではないか(映画見れるんだったら、ブログ更新しろよというツッコミはご容赦いただきたい)。


ということで、今回はそんな映画な話題でも。


ボクはトレンドの映画をきちっと抑えていくような熱烈な映画愛好家というわけではないが、週に一本くらい見る程度には映画が好きだ。


グッドウィルハンティングとかギフテッドとか数学がでてくるような映画はもちろん、BTFからダンサーインザダークまで割に手広くみている(世間的には古くなった感じの映画を見がちかな)。


そこでこの頃感じるのは、昔より面白いと感じる映画が増えたなということ。それは映画の質が高くなったということではなくて、ボクのほうが曲がりなりにも30数年生きてきてそれなりな経験をしてきたことで、共感できることが増えたからだ。


そんな中でも、これはと思ったのが、
「愛とセックスとセレブリティ」(2009)。
もう十年近く昔の映画だ。


見たことある人からすると、その映画に共感したのかよと言われてしまいそうだ。今更ながら検索してみると、巷のレビューも芳しくない。プレイボーイなイケメンが、金持ちなキャリアウーマンと遊んで、その後出会って恋した女を金持ちの男に取られてフラレるという、こう書けば何の深みも感じないストーリーの映画だ。


しかし。30代の今、この映画が面白い。
一度きりの人生を好きに生きる。これって、当たり前のようでいて難しい。難しいけど、そうありたい。そんな中で、ボクらは賢く選択をしているつもりだけど、どれくらい満たせているだろうか。


ピラミッドの時代、多くの奴隷がその建築の為に過酷な労働を強いられていたと聞くけど、実際のところ奴隷と呼ばれる従業員はパンとビールをもらうために働いていて、自由に暮らしていたという説があるらしい。それが本当ならば、遠い将来から歴史の観点で今を振り返るときに資本主義のこの世の中は過酷な奴隷制度として説明がなされるかもしれない。


放蕩に生きることは少なくとも日本人にはインモラルなことに感じるかもしれないが、一方でこう考えてみる。モラルを守って社会に従順に生き抜いた果てにどんなご褒美があるんだろう。犯罪は駄目だし、人を裏切るのはよくない。でも、少しの火遊びはそもそも何が問題だっけ。


ボクらは少し真面目に生き過ぎているのかもしれない。数学が好きなボクらは知っているはずだ。秘書問題を通して、人生でn人の異性と出会えるならば約37%の確率で最も魅力的な人と結婚することができるけど、このnは十分大である必要があることを。


素敵な人生には、それなりの数の出会いが必要で、うまくいかないこともそれなりにある。でも、うまくいかなくてもそんな経験の中でボクらは人間を知っていく。喜びを感じる。


そんなことを改めて感じたいい映画だった。このGW、映画を見る余裕がある人には是非おすすめしたい。