数学の問題に限らず難しい問題と出くわしたとき、ボクらはつい
難しい
だとか
わからない
というと思ってしまう。
思ってしまうところまでは仕方がないんだけど、問題解決のために悩んでいたつもりがよくよく振り返ってみると、頭の中でこの
難しい
とか
わからない
という言葉を延々と脳内で唱えているだけで、その実何も考えていないということも少なくないはずだ。
仮に一歩進んで、
どうしたらいいんだろう
と考えているとしても、結論は変わらない。どうしたらいいのかなんて悩みは、高尚に解決策を模索しているように見えて結局は難しいとかわからないと同じだ。頭の中で言葉をループしながら、天啓が下るのを待っているだけに過ぎない。
これって、
問題を眺める
↓
難しいと感じる
↓
わからない思う
↓
どうしたらいいんだろうと嘆く
これを1セットに繰り返しているだけだ。まさに<b>無限回廊</b>。
これを抜け出すことは中々に難儀で、こんな話をしているボクとて万全の解決策を持っているわけじゃない。
でも、とはいえ、悩んでる時間を少しでも有意義にするようには心がけている。
それは、いま眼前にある問題に対して(問われていることに対して)
知っていること
をハッキリさせる作業をすることだ。
その問題が先人の知恵的な発想で解決する類のもので、それを知らずして今立ち向かっているのなら、それは勉強不足だから出直すべきだ。
仮に熟考すれば先人の知恵と同じ見解を出せるような天才だったとしても、ボクらは先人の努力を一つのライブラリやフレームワークとして活用することで昔の人よりその先の世界へ効率的に進むことができる。そんなの思いつかねーよ的問題において、努力して車輪の再発明は避けましょうということだ(「車輪の再発明」を知らない人はWikipediaへ)。
さて。
何を知っているかを整理するには、<b>マインドマップ</b>が有効だ。問われているものを真ん中に据え、自分の知っていることで枝を増やしていく(マインドマップの書き方詳細はググってね)。その中から、あるいはその組み合わせから武器や解決プロセスを見繕っていく手法だ。時間制限のあるテストとかだとそんなことやってらんねーよと言われそうだが、時間があるときにこんな検討の仕方をしていれば、思考回路が自ずとそう動くので心配無用だ。
最初は問題の表現から自分の知っているカテゴリを紐付け、そこから少しずつ具体化しながら枝を足していく。以前どれかの問題を解くときにこれに沿った思考回路を吐露したブログ記事を書いたから、それが参考になるかもしれない(自分のブログなのに記事を探す気なし)。
意味のない無限ループからの脱出手段の一つとして、ご参考まで。
♯ そいや子供のとき、手塚治虫の「火の鳥」で無限回廊的話を読んで怖い感情をもったのを未だに覚えてるな。

- 作者:手塚 治虫
- メディア: コミック