数学が好きなサラリーマンのブログ

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本と時間を考える

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ビジネス本の多くは、その文章の機微の部分を愉しむようなものではなく、ひとつの情報の取得手段だと考えたときに、小説を読むように毎度読むのはなんだかなと思う。本を一冊読むのにそれなり時間はかかるわけで、そこでかけた時間と得られた知識を天秤にかけると、その勝敗はギャンブルだ。これが時間を短くすることに成功できれば、そのギャンブル性は応じて低くなっていく。

 

とはいえ。巷でたまに見かける速読術は、特訓したらほんとに身につくのかよという胡散臭さを感じてしまう。じゃ、どうやって時間を短縮できるだろうか。

 

そこでオススメしたいのが、人のレビューを読むということだ。

ここでいうレビューとは、アマゾンの下の方にあるちょっとした皆のコメントではなくて、書籍名でググると出てきたりする個人ブログでの紹介や、そういったものの専門サイトのことだ。

 

例えばこんなサイトがある。

www.flierinc.com



ほんとは Aiとかが 偏見なく要約してくれるとより効率的なんだけど、今のところそんないいサービスをボクは知らない。

 

学生時代、読書感想文は感想を書くものであって、読んだ本の要約分を書くものではないと教わった。でも、今の僕にとってありがたいのは感想が少なくて、要約してくれている人たちだ。世の中にはそんな需要を(多分)理解して、一部ちょっと感想を交える程度で、客観的に要約を提供しようとしてくれる人が少なからずいるようだ。

 

もちろん、要約のスキルや傾向は書き手によってまちまちだから、一人のレビューがその本を代替できるとは思わないし、読んだレビューすべてがつまらないと評価していた本でも自分で読めば得られるものが多い可能性は否定できない。

 

それでもレビュアーの人たちの要約内容の最大公約数は、その本の言わんとする事に収束していくはずだ。結果直接読んだのと変わらないくらい検索時間とレビューを読む時間を費やすなんてことをすると本末転倒だけど、バランスを考えて幾つかのレビューを読めば内容を掴むことができる。本の内容をもっと詳細に知りたいという衝動に駆られたものだけ実際に買えばいい(レビューを読む時間+本を読む時間を費やすことになるが、他の本を含めたトータルの時間は短くなってるはずだし、その本を読むこと自体も前知識なく読むとき以上には多少は早くなるはずだ)。

 

この世のレビュー記事で本の内容を得るという手段は、時間を効率的に使えるし、冒頭で話した時間と知識の天秤においても、時間が短い分だけ大した知識でなくてもバランスするから有意義なものになりやすい。

 

基本的に時間がないサラリーマンにとって(サラリーマンであること自体が非効率だなんて言われるけど、それは置いといて)時間の効率を考えるということはとても大きなテーマなわけで、本の読み方という細かいところから最適化を図るということは、いわば錬金術の時間版みたいなもので、大げさに言えばボクらにもっと自由をもたらすものだ。

 

時間というものを軸に考察することはボクの趣味でもあるので、これからも時折紹介していきたい。

時間の教科書―おちまさとプロデュース

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