昔からずっとやっていて、今の自分の能力がその辺の人の平均よりも高いレベルになっている物事を初心者に教えるとき、自分のスキルを要素分解していって構成する基礎的な部分を丁寧に教える、ということを多くの人がやっている(と思っている)。
例えば、野球は素振りの練習から始まったり、フォートナイトは縦積みの特訓からやってみたり、数学は式の展開とか因数分解の演習から特訓が始まる。
けしてそれは間違っているわけじゃないし、教育者でもないボクがそこに一石投じるのもどうかと思うけど、ボクはいつでも基礎の習得の一歩手前に意識していることがある。
それは
モチベーションはありますか
ということだ。
ボク自身がなにか新しいことを頑張るとき、そのモチベーションは下手なりに楽しかった「新しいことがもつ醍醐味」を経験することにある。ベストは成功体験を得ること。
野球は(あまりやったことないけど多分)試合をやったときの経験
みんな大好きフォートナイトはバトルロイヤルをやってみた経験
はまる人ははまる数学は自分には難しいレベルの問題(高校生ならば受験問題とか)が解けた経験
これらのような経験によって、上達したいという気持ちが芽生える。それがモチベーションとなって、(やることの意味が理解できていれば)一見つまらない反復練習も頑張ることができる。
だから
A「数学が苦手です。教えてください。」
B「じゃ、まずはこの式の展開をひたすら頑張ってみよう!」
ってのは、Aの苦手意識に加えて、つまらない印象を強く持たせるだけなんじゃないかということで、その前に「解けると楽しい!」とか「鮮やかな解答に感動!」とか、感情的な経験を持たせることが重要ではないか。
・・ということを今更ながら仕事を通じてしみじみ感じたこの頃。いや、仕事のときはモチベ管理なんて言ってられない時もあるけど、余裕があれば結構大切なことだよね。自分でググるようになるし。うん。