数学が好きなサラリーマンのブログ

数学が好きなサラリーマンのブログです。数学ネタから大学受験数学、ビジネスやライフスタイルまで数学が好きなサラリーマンの頭の中を大公開しています。

塾から繋がる社会と、希望的観測

f:id:mathbanker:20210727110621j:plain

大学受験のころ、少しの間集団塾と個別塾でアルバイトをしたことがあった。ボク自身は予備校には通ったけど、塾には行っていなかった。だから、典型的な塾は、生徒としてはなく先生側の立ち位置からだけ経験している。

 

ボクが勤めていた塾は、基本的には学習サポートをするような立場のところで、受験生もそれなりにいたけど、やっていることは学校の授業をもう一度ていねいに、というものだった。

 

最終的に理解につながっているのだから意味はあるんだろうけど、お金がもったいないなと思っていたし、正直今でも思っている。学校や自主勉強で可能なことに対し、それなりの金額がかかっている。とはいえ、勉強できない子供がいて、家に帰ってきてもそれを取り返すように勉強する意思もなく、でも親がそこに時間を割くわけにもいかないので、塾に依頼するという構図なんだろうから、仕方がない側面があることは多分に理解はしているつもりだ。それでもなお、もったいない。

 

 

ここでボクがいいたいことは

お金がもったいない=塾に行くな、塾を廃止せよ

という主張ではない。

学校の成績に貢献+α

のαとしてプロジェクトマネジメントを教えるのはどうか、という提案だ。

 

多くの社会人がプロジェクトワークを本腰入れて学び始めるのは社会人になってからだと思われる。しかし、”プロジェクト”と冠することができるようなものには、有効に作用するわけだから、社会人になる前から使い始めてもいいわけだし、そんな人が社会人になったときは知らない人より即戦力になるはずだ。

 

学生には、定期的テストや受験がある。塾でただ、学校で教わったことを丁寧に説明してもアウトプットが不足すれば忘れていくし、漫然と問題集を渡してひたすら演習と答え合わせをしても限界がある。

 

何を目指して、そのためにやるべきことは何か、課題はなにかということを設定し、定期的にメンテナンスする枠組みを構築する。そこにはもちろんWBSの作成もあるし、課題管理やリスク管理もある(プロジェクト管理の細かいは話は別途本などを読んでほしい)。これは、学校や塾でたまにみかける学習計画とは異なる。塾講師を巻き込んだ、一人一人のプロジェクト管理だ。PMは塾側が担当し、サブとして生徒自身も加わって計画や進捗、手法を理解する。

 

勉強の成績に関することだから、このタスクが完了したら、これだけ成績があがるという明白なものはない。実績と傾向から予測し、計画を立て、修正していく。そんな過程の中で、データ分析のアプローチがとれるならおもしろい。いまやいろんなスポーツでデータは駆使されているわけで、勉強というカテゴリでも利用余地があってしかるべきだ。

 

こうすることで、プロジェクト管理の効果による目的達成のほかに、プロジェクト管理自体も覚えていくことができる。まさに一石二鳥だ。

 

なかには、取り入れているような塾もあるんだろうけど、ボクが勤めていたような塾なんかもこういう生徒の枠を作ってみるのもいいのではないだろうか。