数学が好きなサラリーマンのブログ

数学が好きなサラリーマンのブログです。数学ネタから大学受験数学、ビジネスやライフスタイルまで数学が好きなサラリーマンの頭の中を大公開しています。

理科大入試で学ぶ数学講座 2020理1-2

$p$と$q$のf:id:mathbanker:20180925144149j:plain

大好きな旅行へ行き難い今年のゴールデンウィーク。とりあえず真夜中に問題をちょっとだけ解説してみることにした、の巻。

問題

f:id:mathbanker:20210426200856p:plain


解説

 前回$n=13$の仮定で解いたわけだけど、今回$n=19$になったところで大して態度は変わらない。

 

 

www.mathbanker.info

 

 

前回はスルーしたところを中心に考えていこう。

前回と同じ思考回路で、

$$(19-p)(19-q)$$

この式のとりうる値を、例によってわかりにくい表で考えてみる。 

f:id:mathbanker:20210504024530p:plain

 

ここで注意したいのは、$(19-p)(19-q)$の値たちを埋めていったこの表において、ほんとにとりえるものは$k$になりえる、5でわったときに1余る数だけといつことだ。

 

表のハイフンで示した箇所は、$p$と$q$の大小関係からありえない組み合わせをあらわしている。逆に数字をおいているところは$(19-p)(19-q)$の計算値なわけだけど、5でわったときに1余る数が次のフィルタなわけだから、1の位の掛け算だけをやれば十分だ。5でわったときに1余る数は、1の位がかならず6もしくは1になる。しかし、今回因数は偶数しか存在しないので、6しかありえない。

つまり丁寧に表を完成させなくても、1の位が6になる数が答えの候補になるということがわかる。

 

表が完成したら、個数は数えるだけで4個だから、あとは$p+q$の値を考える。律儀に全部計算してもいいんだけど、左上を頂点として、$p$と$q$の値をそれぞれの方向の長さと捉えれば、$p+q$は原点に近いほうが小さいから、最小値は

$$(p, \ q) = (2, \ 11) $$

最大値は

$$(p, \ q) = (11, \ 17) $$

とわかる。

 

今回はここまで。