今では色んなジャンルの音楽を聴くけど、学生時代にどっぷりとはまっていたせいか、ロックを聴くと今でも少しテンションが上がる。
学生時代は、特に好きなロックバンドがいて、音楽だけでなく考え方やスタイルにまで心酔していた。詩とか雑誌のインタービューとかは隅から隅まで熟読したものだ。
この青春時代の中で得たものは色々あれど、抽象的に一つ上げるならば「疑うこと」だ。ボクにとってロックのロックたらしめる部分の解釈は、「疑うこと」だった。
どっぷりハマった黒夢なんかは、そのままズバリ「疑うこと」と声高に叫んでいた。
「誰の真似より誰の言葉より疑うこと」
なんて、真似をする効果を記事にするような今では真逆になってしまったけど笑
余談だけど、黒夢の清春はデビュー25周年で、これまでのダイジェスト的な動画をアップしてた。今見てもかっこいいのでとってもオススメだ。
「疑うこと」で自分を反動的に形成していくことのその理論的な部分をロックで学び、青春の日々の中でそれを演繹するように確かめていた。
浪人時代に数学にハマったときにもこの姿勢は活きていた。
数学の問題を読んで「わからない」と思ったとき、ボクらはつい「わからない」という言葉を頭の中でループしてしまう。それでもボクらは考えていると嘯く。
こんなことにふと気付いてからは、見過ごしていること、当たり前としていたことを疑ってみようと考えるようになった。その糧の一つとして、問題文のその接続詞や表現からもヒントを得るようになった。
ちなみにボクが大好きな浦沢直樹の漫画「MONSTER」の中で、刑事ルンゲがスークにしたアドバイスの中にもこの言葉は出てくる。
「もう誰にも裏切られたくないのなら、一番疑いたくない人物まで疑え」
時々ボクの数学の解説の中にもこの言葉はでてくる。ボクにとっては問題解決の重要な姿勢だ。