何かを学びたいと思ったとき、その道の本を読んで知識を得ていくというのは昔からある常套手段だし、ボクもたまにそういう学習をしている(数学関係は特に)。
でも、本を読むということは本当に効率が悪い。学習手段における本というのは、ある種著者が自分の知識を圧縮冷凍保存したような媒体で、いい感じに詰め込まれてはいるけどそれは書き手の効率性の話であって、読み手にとってはあまり都合がいいものとは言えない。
特殊な速読法を身に着けていない限り、一冊読むのに数時間かかるし、ときにはイメーシする力も必要になってくる。活字ならではのメリットはあって、圧縮冷凍されたものを解凍する作業は論理的に物事を考えたり、整理したりする能力の育成に一役買っているのは間違いないが、あくまで知識習得の効率性の天秤の話だ。ボクは、学習効率の観点からは映像メディアに利があると考えている。ドラゴンボールを理解するためには、漫画を読んだりアニメを見ればいいわけだが、同等の情報を活字で得るには相当な文字数=時間が必要になるはずだ。
歴史に目をむけてみると、昔は活字のメディアしかなかったわけだけど、映像のメディアが登場し、マスへの情報の伝播力が跳ね上がった。これは映像の持つ情報伝達の効率性が活字に勝っていることに起因していると何かで読んだ。経験的にもこれは納得できるところで、小説のドラマ化を考えるとその比較は明らかだ。
特に映像メディア✕インターネットが一般的になった今、これを活用しない手はない。✕インターネットあるおかげで、得たい情報の選択肢が広がり、個人学習のクオリティが高まったという一般論以外にも、本来なら作り手に委ねるしかなかった学習スピードも自分に最適な再生速度で学べるようになったメリットは大きい。ゆっくり喋ったほうが情感が伝わるせいか、映像や音声メディアはゆっくりした音声で話されがちだけど、倍速で聞いたほうが手っ取り早いと思えることは少なくない。
ということで、最近ボクがよく利用するものをいくつか紹介したい。
まずは王道のYouTube。
やはり作成者にはお金が入って、視聴する側は無料という仕組みが強力で、多くのコンテンツが次々と出てくるし、地味に再生速度の調整もできるので無双状態に近い。他のサービスに比べて劣る点は、専門的なことを学ぶ際にジャンルによってはクオリティが低いことがあるということだ(時間が解決するだろうけど)。
有料の授業サイト。ボクはよくプログラミング系でお世話になってるけど、千円ちょっとで体系的に複数回構成で何かを学べる枠組みは便利だ。
ビジネススキルに特化した有料動画サービス。ちょっとお値段が高いけど、グロービスのクオリティで提供されるので、安心感はあるし、意外にこういうコンテンツってYouTubeだと微妙だったりする。
日本語のものはまだまだだけど、ある程度の専門性を磨くには便利かも。かもと言うのは、あまりまだ活用できていない為(活用できそうだとは思ってる)。
プログラミング系の学習サイト。
https://dotinstall.com/もあるけど(扱っている種類が豊富で情報のインプットに特化するならこっちのほうが効率的)、実際タイピングをしながら学べるので体得できた満足感がある。
他にも世の中には様々こういったサイトが出てきているけど、これらのサイトで学べる情報を本で手に入れようとすると数倍の時間がかかることは想像に難くない。何かを学びたいと思ったとき、まずその手段(本より効率的な方法はないか)から考えてみるのがボクなりの方法だ。
・・・ということをこのブログという活字媒体で語る矛盾。まぁボクにYouTuberになる勇気がまだないものでゴメンナサイ。
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